ここまで来ると阿部ちゃんはどうしようも無い養分に見える。しかし彼も唯一輝いていたころがあったのだ。
それはあの伝説のハイエナ糞台の「パチスロ海物語」の頃である。
あの当時、阿部ちゃんは本当に輝いていた。誰よりも早く、ハイエナ機だと気づき、誰よりも早く天井狙いをし、誰よりも稼いでいたのだ。
あの阿部ちゃんがピークで40万稼いだのだ。
今回は、そんな唯一輝いていた阿部ちゃんの話をしよう。
パチスロ海物語とは?
あれは2005年の春を過ぎたあたりだった。Sammyがパチスロ海物語を出してきた。見た瞬間糞台だったが、流石Sammy、こんな糞台を7万台を販売したのだった。
この糞台だが、ノーマルBIGとハイパーBIGを搭載していて、ハイパーBIGを引くと大体2000枚~3000枚出る一撃台だった。つまりハイパーBIGさえ引ければ勝ってしまうのだ。
そしてゲーム性は糞つまらなく、誰も打たなかった。もう外されるのも時間の問題と誰もが思っていた。
そんなある日…
阿部ちゃんがパチスロ海物語が勝てると言い出した
しかしある日、阿部ちゃんがパチスロ海物語が勝てると言い出した。
私も含め、国士(仮名)も「また阿部ちゃんのオカルトが始まったよ」と誰も相手にしなかった。
正しく誰もがこんな状態だった。
このときの阿部ちゃんは、狼少年状態だった。私は阿部ちゃんはそのうち狼に食われるだとうと本気で思っていた。
そして阿部ちゃんは毎日パチスロ海物語で勝ったという話を、色んな人に伝えていた。どうも彼が言うには、500ゲーム以上の台を打って、当たったら150ゲームまで回して止めるのだそうだ。
彼の得意な立ち回り、「座った瞬間に天井まで全ツッパ」である。
そして誰も彼に言うことに耳を貸さなかったのだ。しかしある日…
ある日海物語はお祭り騒ぎになっていた
ある日、パチスロ海物語はお祭り騒ぎになっていた。
そう、多くの人がパチスロ海物語のシマを徘徊し、空席になったらそのゲーム数を確かめているのだ。つまりパチスロ海物語のシマはハイエナ祭りになっていたのだ。
今目の前では、空き台をめぐって喧嘩になろうとしている。まさかこんな鉄火場になるとは…。
そして国士から電話が入る。どうもパチスロ海物語は、スーパーハイエナ機ということが判明したらしい。詳細はこうだ。
- 400ゲームから2000円以上の期待値
- 当たったら150ゲームでやめる
これだけで日当10万円というコースもいたくらいのハイエナ機だった。このとこに気づかずに稼げなかったことは悔しいが、
何より阿部ちゃんが言っていたことが合っていたのが一番悔しかった。
そして阿部ちゃんは、「だから俺が言ったのに!」と誇らしげに言っていた。
そう、俺らは阿部ちゃんを信じられず、狼に食われたのだ。特に国士の悔しい顔は今でも忘れられない。
阿部ちゃんがパチスロ海物語で稼いだ額は40万。そしてこれからも稼ぐというのだ。もうハイエナしかいないこの状況でどう稼ぐんだ?阿部ちゃん!
阿部ちゃんの末路
パチスロ海物語マスター阿部ちゃんは、最後までパチスロ海物語を追った。
段々と狙うゲーム数が下がり、当初500ゲームと言っていた狙いゲーム数を、300ゲームまで下げて追ったのだ。流石にそこまで下げると期待値はほとんど無かった。というか300ゲームまでボーダーを下げたら、マイナスでは無いのだろうか?(流石に今となってはどうかは覚えていない。)
それでも阿部ちゃんは、パチスロ海物語には隠されたスペックがあり、300ゲームでも3000円は期待値があると言い張っていた。
そして結局最終的には、200ゲームからハイエナし始め、最終的には勝ち額の40万円を10万円まで減らしていた。
流石阿部ちゃん、期待を裏切らない立ち回りをありがとう。これが大学生時代、唯一阿部ちゃんが輝いた瞬間だった。
次回!名言!座った瞬間に設定6と確信できる阿部ちゃんの巻