2005年8月、私は地元のJ店で勝ちまくっていた。
朝一で立ち回っても勝てるし、昼から行っても、夕方から行っても勝てる。夜から行っても勝てるのだ。朝一で行けば日当7万円の台は見つかるし、夜から行っても日当3万円くらいの台は拾える。
「この時点で既に+40万、まさにJ店は常勝のパチンコ屋だったのだ」
楽勝の理由は色々あるが、周囲のレベルが低かったり、パチンコ屋がグランドオープンというのも大きな要因だった。
しかし、そんなパチンコ屋もいずれ終わりが来る。レベルの高い人が集まりだしたり、パチンコ屋が高設定を入れなくなったりするのだ。
そして私とJ店の間にも終わりが来たのだ…
そう、それは人的な理由の全く新しい終わり方だった。
私とJ店の別れ
日当3万以上は楽に稼ぎ続けていた私。ざっと計算しても、月100万ペースで稼いでいた。そんな中、あるメールが私の元に届いたのだ…。
彼女「今から千葉に帰ります」
マジですか…orz
このとき付き合っていた彼女が大分県の人で、夏休みに実家に帰省していたのだ。そしてある日いきなり下宿先に帰ってくると言い出したのだ。
事前に帰るならばその旨連絡してくれって言っていたのに…。
一応すぐ帰れないことを伝えると、彼女は泣きだした。そして当然のように何故帰れないかを聞かれた。俺も久々の帰省のため、まだまだ用事があることを伝えて帰ることを拒んだのだ。
まあ、
「めっちゃスロットの状況が良いから帰りたくない」
とは流石に言えなかった。言ったらここで別れていただろうなぁ…。今から考えるとそういう回答も良かったと思う。しかし散々泣き叫ばれた結果、俺は千葉に帰ることになったのだ…。
こんな良い状況のパチンコ屋を残して帰るなんて…。うまくやればあと2ヶ月くらいは十分喰えそうなのになぁ。本当に惜しかった。
J店との最後の別れ
明日には千葉に帰ることになった俺。その前にすることがあったのだ、それが貯メダルの換金である。J店は6枚交換で貯メダルが本気で有効だったため、俺は本気で貯メダルをしていたのだ。
ちょくちょく6000枚単位で換金していたが、かなり残っていた。その枚数は、貯めに貯めて24000枚。換金して400000円になったのだ。
流石に40000円は財布が曲がらないw
それくらい美味しかったパチスロ店を、彼女のために後にするのだ。この日新規導入された「ヒデキに夢中」の設定6を後にしながら…
彼女との再会
約一か月ぶりに会った彼女はご機嫌だった。そんな彼女が早く帰ってきた理由は…
「チャーリーとチョコレート工場」
とかいう謎の映画を一緒に見たいから、予定を切り上げ早く帰ってきたのだそうだ。またこの映画が私は本当に面白くなかったのだ。元々この系統の映画が好きでは無く、本当につまらなかったのだ。
というかスロットを打つ人で、この映画を面白いと思う人はいるのだろうか?いつかアンケートをしてみたいと思ったくらいだった。
こんな映画のために俺は毎日3万円以上勝たせてくれるパチンコ屋を捨てることになったのか…orz
ちゃんと映画が終わった後に、俺の感想を彼女に伝えて喧嘩したのだった。いやだって、感想を求められたから、今後を考えて素直な気持ちを伝えたのだ。「もう二度と見たくない」と…。
ああ、これから千葉県でまたパチンコ屋を探さないと…
新しいパチンコ屋を探すのって辛いんだよなぁ…。