私の立ち回り講座で有名な、オカルトスロッター阿部ちゃん。
彼の困ったエピソードを1つ紹介しよう。
あの頃は、目押しもそこそこで、話す限り理論的だったのでノリ打ちしても良いかなと思っていた2004年の3月だった。
彼の発言と行動に、私は二度と彼とノリ打ちをしないと誓ったのだった。
設定5が投入されるイベントに参加
あれは地元で有名なホール、T店でのイベントでのことだった。
設定5が大量投入されるというイベントで、しかも朝一から札でどれが設定5か分かるというものだ。それを聞きつけた私は阿部ちゃんと共に下見に向かったのである。
T店に到着すると、店員にイベントの内容を確認する。すると、ちゃんと設定5を投入して朝一札で告知し、設定確認までOKとのこと。
しかし入場は並び順であり、先頭は3時頃から並ぶとのこと。これは面倒だな…と。大体並び順は揉めることが多いのだ。でも朝一から設定5が分かるのであるならば、流石にこのイベントには参加してみたいのだ。
AT機の設定5=万枚という考え方に困惑
ということでイベント当日、阿部ちゃんと午前2時からT店に並んだのだ。勿論順番は1番目であり、2番目の団体が来たのが3時からである。
これで設定5の台は2台奪取できることは、確定なのだ。
ちなみにハナビ百景などの大量獲得には設定5を投入しないということなので、第一候補はネオプラ、次はAタイプで札が刺さっていると阿部ちゃんと話していた。
阿部ちゃんを誘ったこともあり、ネオプラは阿部ちゃんに譲って俺はAタイプに走ることを告げると、阿部ちゃんは、
阿部ちゃん「やべー猪木の5なら万枚出ちゃうよ」
思わず刺そうとしたが、そこは抑えた。
マジかよこいつ…マジで言ってないよな?
実際にアントニオ猪木という名のパチスロ機は、設定6で127%と高い機械割がある。しかし、結局一撃待ちの台であり安定性に欠ける。設定6ならまだしも、設定5は機械割が114%程度で安定感に欠けるということを阿部ちゃんに再三説明した。
阿部ちゃんは理解したはずだったのだが…
マジかよ…猪木に座るのかよ…
そして午前10時になり、開店したのだ。
阿部ちゃんはネオプラに走り、俺はAタイプに走った。俺はAタイプで札がまず刺さっていたサンダーVに座ったのだ。まあサンダーの設定5なら機械割も110%以上はあるため、安定感もあり、今日の勝ちはもらったようなものだ。
そして阿部ちゃんを見に行くと…
マジかよ、猪木を打っているよ…
阿部ちゃんに話を聞くとこうだ。猪木の設定5ならば絶対に万枚が出る。でもネオプラの設定5は出ても3000枚とのことだ。
もう終わったことはしょうがないので、そのまま打たせるが、その日の俺は本当にやる気が無かった。そして心に誓ったのだ。
もうこの男とは絶対にノリ打ちはしないと…
結果とすると?
そしてそのイベントが終わった。
結果とすると、俺が初代サンダーVで2000円投資で3800枚を出し、74000円勝ち。
気になる阿部ちゃんは…アントニオ猪木という名のパチスロ機で63000円投資で1500枚を出し、33000円負け…。
予想通りである。阿部ちゃんが言うには、100回に1回はこういうことがあるらしく、今回はたまたまだったらしい。次回も選ぶならば絶対に猪木だと言い張る阿部ちゃん。
もう二度と阿部ちゃんとはノリ打ちをしないと誓った俺だった。
ちなみにネオプラにも設定5はあり、5000枚ほど出ていた。阿部ちゃんが打っていても同じ結果になったかはわからないが、同じことを100回繰り返しても私は収支と安定性を考えて100回ネオプラを選ぶだろう。
ああ、このことが原因で俺はノリ打ちをしなくなったのだ。他人に甘い台選びとかされるのが嫌で、ノリ打ちはしたくないのだ。