「フラグコピー打法」それは超絶な破壊力を持ったパチスロの攻略法だった。そして一部の人しか知らないもので知っている人は周囲にバレないようにシコシコと抜いていた。シコシコと言ってもエロい意味では無い。本気で実施すれば1日30万円は堅い攻略法だ。
その攻略法を知る攻略集団がついに群馬にまで現れたのだった。もう出禁覚悟で抜きまくる集団だった。こんな状況になったら、もうフラグコピー打法は終焉を迎えるのも近い。あと数日も持たないだろう。
こんな状況に直面した高速ビタ押しマシンは、出入り禁止覚悟でフラグコピー打法を行うしか無いのだ…そう誓った高速ビタ押しマシンは、ハードボイルド、猫de小判を軸に最後の攻略へと向かうのである。
運命の日が到来!サミー系スロット攻略法「フラグコピー打法」が終わる時
もう誰の目も気にせずフラグコピーを全開で行う高速ビタ押しマシン!ボッタクリ店だろうと、優良店だろうととにかく抜きまくった。
朝一からハードボイルドでBIGを引けば、コピーを全開!ARTのBIGもコピーでハイパーBIGをコピー全開!!猫de小判はリプレイを引けばフラグをフルコピー!!JACKPOTを狙いまくった。獣王でも高確率のハズレをコピーするわ、15枚役をコピーするわでとにかく可能な限り抜きまくった!
それでも一応店移動はするので、1店舗で2万枚とかはやらなかった。一応1つの店でやりすぎるとそこの店から情報が他の店へと伝わる可能性があるからだ。このフラグコピー打法が終わるとは思っているが、一応出来る限り寿命は伸ばすのだ。
本気を出せば30万円だが、それでも1日20万程度に抑えていた。少しでもこの攻略法の寿命が伸びればそれだけ稼げるからだ。
この頃になると段々と店員のチェックが厳しくなった。やたらと獣王のシマに店員が張り付いたりと明らかにマークされていた。しかし、シマ閉鎖されない限りパチンコ屋にはフラグコピーの存在はバレていないのだ。昔からパチンコ屋はそうである。あやしい情報が入れば大体店員がシマに張り付くのだ。
まあこの状態ならばまだ何とか喰えると考え、フラグコピー打法を駆使した。多少注意されることはあったが、それでもまだまだ全開でコピー出来た。もう出入り禁止覚悟なので怖いものは無かった。
こんな日々を過ごしていたら出入り禁止も何度もくらった。まあそんなものである。ただ何よりも今は「金」である。今を逃したらもう稼げないのだ。私の手はメダルを掻き出すごとに血まみれになった。もうこの頃は移動する時間だけでもとにかく焦る。一分一秒でもパチスロを打たないと落ち着けなかったのだ。そこまで命を賭けられる攻略法だった。
しかし、その日が来てしまった。
高速ビタ押しマシン「あ、終わった…」
そんな風に思ったが、一応店員に聞いてみた。
高速ビタ押しマシン「あの~何かあったのですか?」
店員「詳しくは知らないですが、打ってはいけないそうです。」
高速ビタ押しマシン「ああ、そうなんですか。」
この時ほとんどに人はフラグコピー打法がもう使えないと思ったであろう、しかしそれは甘いのだ。攻略法はパチンコ屋に伝わるは早いが、伝わらない店もあるのだ。それを知っていた私は走った!!
そう、高速ビタ押しマシンが目指したのは隣町のめっちゃ閑古鳥が鳴いているT店だ。
この時ほど走ったことは無かった。命を懸けて走って誰よりも早くT店へたどり着いた。この店は田舎の怪しい店である。パチスロのメダルを流した後のレシートが未だにパンチである。この店ならばまだフラグコピーが使えると思って走った。
到着して店内を見渡すと、じいさんばあさんばかりである。
高速ビタ押しマシン「イケる!!…じゃなくて行ける!!」
獣王のシマへ到着すると、獣王は稼働中であった。本当にこういう店はあるのだ。多くの人に流されてはダメなのである。
この日が私のフラグコピー打法を使用した最後の日になるのだが、この日に打った獣王は最高だった。おそらく設定1だったが、とにかくこの日はハズレを引けた。サバンナチャンスに入った。
高速ビタ押しマシン「これが最後だな…」
とつぶやきながら万枚を突破しこの日の閉店時間を迎えた。
この騒動が終わった後、パチスロ必勝ガイドなどの雑誌でフラグコピー打法が話題になった。かなり凄い騒動だったらしい。サミーは57億もの投資をして対策部品を各ホールへ提供したとのこと。一般メーカーならば倒産する額である。流石サミーというか、どれだけ儲けていたんだというツッコミもあるがw
ということでこの騒動で私が抜いた額は○○万円。スロプロとして生活していくには十分な種銭となった。そしてこの経験は私としても非常に貴重な経験となり、今後の生き方に影響するのであった。
次回!フラグコピー騒動が与えたパチスロ界への影響とは?勝てなくなる日々が続く?