高速ビタ押しマシンに残された残金は9万。このAT機全盛の時代、失敗すれば半日で溶けてしまうほどの金額。それでもこの目と指で喰っていくにはやるしかなかった。スロットで喰おうとしている人が必ず通る道、それは残金との戦いだ。
明日必ず喰えるとは限らないため、絶えず種銭が尽きることに怯えて生きなくてはいけない。それは私も例外では無く、常にその不安はつきまとっていた。
というかこの時点で胃に穴が空きそうである。私は結構安定志向なのだ。
希望と不安を抱きながら、高速ビタ押しマシンはスロプロ引退を懸けて今最後のスロットへと向かう。
ちなみにトップ画像が女の子なのは、勿論可愛いからだ。
最後の千円まで粘る!残金9万を片手にスロット人生をフラグコピー攻略法に懸ける!!
「フラグコピー打法」を使うと1日30万は稼げると言われている。しかし、実際には1店舗でそこまで抜いたら流石にバレてしまう。
サミー系の攻略法「フラグコピー打法」 を使えることが確認できた高速ビタ押しマシン!台の仕様や設置台数を考えるとハードボイルドが一番効率が良いと判断した。
そこでハードボイルドを狙い、高速ビタ押しマシンは自分のスロプロ人生を懸けて勝負に出る!!
狙うはパチスロ屋のT店、この店は5.5枚交換と当時の群馬県では高換金率に位置する。まあ言わなくても分かると思うがボッタクリ店である。客付きは3割程度で酷い時は1割もいない。そんなボッタクリ店である。
この店を選んだ理由はいくつかあるが大きく分けると以下の通り。
■客がど素人である。
やはり攻略法は客にバレる可能性が大きい。そのためあまり客がいない店を狙うのも1つの手段である。
■店員のやる気が無い。
店員があまり歩いて来ない。そのため店員から注目を浴びることは少ない。
■ホールの機器が古い
ホールの危機が古いということは出玉の管理もあまりやっていない可能性が高い。流石にBIG5発とか放出したら怪しいものだから。
以上の理由よりボッタクリ店のT店にした。
勝負当日、11:00頃に入店。流石ボッタクリ店、客付きは2割程度だった。店員も相変わらずやる気が無く、ただ立っているだけだ。とりあえず期待せずにハードボイルドの前日の設定を見てみる。
高速ビタ押しマシン「間違いない、全台設定1だ。」
あわよくば設定2くらいあるかなとか期待したが、流石T店である期待を裏切らずに全台設定1だ。悲しくも攻略法を使うにはこういう店も1つの選択肢だと思う。
まあそれでも周囲にバレずに打てるのは最高の条件である。私はハードボイルドのシマの真ん中に座った。理由は勿論角台だと色んな角度から私の手元が見えるからだ。
攻略法を使うときはとにかく目立たないということが重要である。あと素人を装うことも重要だ。
私はサンドに1000円を入れて打ち出した。通常時は本気目押しでフラグコピーは使用しない。基本的にハードボイルドはBIGを引いたときにフラグコピーを行うのだ。また店員が後ろを通ったときはわざとスイカをこぼしたりする。これで素人感は丸出しである。たまに店員に笑われたりするが気にしない。
嘘だ。凄く気にする。流石に高速順押しサボテン維持まで出来るようになった私だ。そこらへんの奴に負けはしない。だからこそ鼻で笑われると悔しい。
でも、それでも。悔しさよりもお金が大事だった。悔しさではご飯は食べられないのだ。
だからこそ屈辱に耐えて打ち続けた。これで何度目だろう、あの気持ち悪い店員は毎回私の目押し力を確かめていく。流石に泣けてきた。屈辱に耐えて13000円、400ゲームくらいのときにリーチ目が出現した。その後BIGを揃えた。そしてBIGでARTに突入した。
その瞬間、時が止まった。
ART中リーチ目が出現したのでハイパーBIG確定だ。
高速ビタ押しマシン「勝負どころ!うおおおオオオオォォォォォォォオオおおお!!!」
私はここで全力でフラグコピー!!ここまで本気でゆっくりとレバーを下げたことは無かった。明らかに怪しいレバーの下げ方だったが、とりあえず5回くらいくれてやった。
高速ビタ押しマシン「すっげえ時間かかったけど、流石にあやしかったかな?」
ちょっと周囲を気にする高速ビタ押しマシン。これが小心者の悲しいところ。まあ、だからこそバレないのかと思ったりする。
リーチ目が3回くらい連続で止まったので、多分3発はストックしたと思う。150ゲーム後、抽選が始まった。止まったのはBIG!つまりハイパーBIGだ。そのBIGはARTはハズレたが更にもう1発BIG!!これがARTに突入してまたまたハイパーBIG!!
もうこんなイメージだ。
動画1.ハードボイルドのフラグコピー動画
私はここら辺で頭が馬鹿になっていた。元々馬鹿なのが更に馬鹿になったのだ。何故ならば今朝までスロットを引退すると考えていたのだが、今頭上には4000枚のメダル。これでは流石に馬鹿になる。
そんな私が犯したミスがあった。これは流石に馬鹿だった…まさかあんなことをするとは…
次回!流石にこれはやりすぎだろ!攻略法を使うときにはもっと気を配れ!